■花
多くの地域の方々とともに育てた菜の花の種から、植物油として理想的なバランス(リノール酸、リノレン酸、オイレン酸の3種が平均的に含まれています。)を持った「なのはな油」を作っています。油の製法は昔ながら最高とされる「一番しぼり」とし、てんぷらに使った場合であれば素材の味を引き立て、油くさくなく、大変おいしく出来上がります。遺伝子組換えなどのない国産純粋種(キザキノナタネ)の、農薬を使用しない栽培による植物油は、これまでほどんど販売されていませんでした。さまざまな人為的操作、化学物質添加、農薬・・・などにより、生命の源であるわたしたちの食生活は、アレルギー、糖尿病、循環器障害、ガンなどの危険をはらむものになってしまっています。花丘商事は自然循環の中から生み出した「なのはな油」で食生活を本来の健康で安全なものに変えていきたいと考えています。「なのはな油(食用なばな)」だけにとどまらず、「ひまわり油」「蜂蜜」なども現在開発中。咲かせる花々の種類も今後さまざまに広がっていくでしょう。
 

■土
「むだ」を作り変えた有機肥料(商品名「ニューコンA」「ニューコンB」)をいまは使われていない休耕田・休耕畑に入れます。肥料をいれ、耕すことで土の中に生命が宿り、生物生態系(多様な微生物やミミズなど小生物)が生まれてきます。ここに菜の花やひまわり(向日葵)の種を蒔き、一面に花を咲かせるのです。
日本の農業は、高齢化・担い手の減少によりどんどん衰退し、日本の耕作可能地のうち休耕地は14%(平成12年度)を占め、さらに増え続けるような状態にあります。これら休耕農地すべてに、菜の花やヒマワリを植えて、生き返らせるのが花丘商事の夢です。農家の方々から休耕農地の管理を委託していただき、有機肥料をここにすき込み、種を蒔き、草を刈り、収穫した菜の花の種を油にしたり、農家の方々が菜の花を朝市に出荷する場合もあります。あわせて地域の方々と力をあわせての菜の花、ヒマワリを咲かせる活動も活発に行い、よみがえる土(生態系)→よみがえる農・よみがえる地域社会をめざして活動を広げているのです。

■人
日本人のひとつの家庭から出される「廃棄物」は年間約1.6トン、うち食品は年間約0.3トンといわれています。また日本全体で出される食品「廃棄物・副産物」の総量は年間約1億トン、日本人一人当たりで考えると年間約1トンもの「むだ」が生み出されています。花丘商事のビジョンはこれらを土に戻すこと、具体的には有機肥料として植物を育てる力にしていくこと、土を豊かにすること、または他のエネルギーとして再利用していくことにあります。現在の花丘商事ではさまざまな食品工場と連携し、行政機関の厳しい規準のもとで出された「副産物」を有機肥料として再生産・販売しています。自然界にもともと「むだ」はいっさいありません。「むだ」を出しているのは実は人間社会だけ。「むだ」の上に築かれた日々の暮らしは、人の心をおごらせ、自然・他人・環境への配慮をうばってしまいます。花丘商事は食品副産物肥料化にとどまらず、多くの人々と力をあわせてのてんぷら油の回収・再資源化や「花いっぱい活動」「菜の花プロジェクト運動」、さらには地方自治体と連携(豊田スタジアムまわりを菜の花・ひまわりいっぱいに/2005年愛・地球博、菜の花2万本ステージ展示など)するなど、くらしの中に資源再循環を根付かせる活動を広く行っています。